さて、だいぶさぼりましたね。
気づけば夏も終わり。すっかり秋ですね。春と同じく過ごしやすいし、好きな季節です。
この間にちょっとした事件が。。愛する息子のK次郎に障害が見つかりました。知的障害らしいです。まだ最終的な検査はまだですが恐らく覆らないでしょう。普通の学校にはいけません。大人になっても普通に社会には出られないでしょう。早生まれだから確かに言葉を覚えるのは遅かったけど、一緒にいて嫁も僕も気付かなかったです。幼稚園でも全く問題なかったし、幼稚園の先生もまったくわかりませんでした。
困惑しました。ショックでした。わが子に障害が見つかるなんて思ってもみなかった。普通に健康に育って、学校に通って、社会に出て暮していくんだろうと勝手に思い込んでました。
最初は混乱してました。ただただショックで。何か遺伝的な事で僕のせいなんじゃないか?それとも後天的に成長過程で僕ら夫婦が正しい接し方をしなかったんじゃないか?自分も責めてみたりもしました。
でも自分を責めようが、友達に相談しようが、神様に祈ろうが、どんなに泣いてみたって、どんなに何かをしたところで変えようがありません。K次郎には障害があるんです。それが現実です。
今の僕にできる事。それはこの現実を受け入れること。それだけです。
ずっといろんな事を考えてました。気付かないくらいですからK次郎は恐らく軽度の知的障害でしょう。故にいつの日か自分が普通ではないことに気付くでしょう。その時の事を考えたらたまらない気持ちになりました。僕が普通に生きてきて大変な事もいっぱいあったけど、同じくらい素敵な事もありました。五体満足で生まれてきて、学校に行って友達と遊んだり、喧嘩したり、恋をしたり、デートしたり。部活をやって運動で悔しい思いをしたり、嬉しい思いをしたり。社会に出て世間にもまれて落ち込んだり、成果を出して喜んだり。生涯の伴侶を得て結婚したり。K次郎が生まれたように子供を生んだり。それができないとあいつが理解した時のことを思うだけで、涙が出ました。そしてそれに対して僕が何もできない事を思って途方もない無力感を感じました。こんな大した事のない人生だったら変わってやりたい。
いろんな考えがあるでしょう。今の状態よりひどい状態に直面している人は世の中にごまんといる。それに比べれば大した事はない。「普通」ってなんだ?普通じゃないと幸せじゃないのか?違います。そんな事は決してない。そんな事は頭では理解しています。でも普通がいいに決まってる。それがかっこつけない正直な気持ちでした。
でももっと考えてみました。かわいそうってなんだ?K次郎はかわいそうだと自身で思ってるのか?かわいそうと思う感情は僕の考えです。親としての無念さです。本人はそんな風には思っていない。少なくとも思わないように努力して一緒に暮してます。僕の勝手な思い込みや安っぽい同情のほうがよっぽど彼に失礼だなって。
まずは僕が幸せにならなきゃ。嫁と一緒に幸せに。じゃなきゃ彼に幸せを教える事はできないんだから。偉そうに同情する前に僕がそうならなきゃ。確かに親としては無念でしょうがないです。無力感に覆われてます。でも僕は彼の親なんです。彼がどんな状態だろうが、僕がどんな状況に置かれていようが。しっかりしなくちゃ。僕は彼のHEROになりたいんです。幸せって感情や強さを彼に教えられるのは僕と嫁だけなんです。K次郎と名づけた本当の意味を。
もっと強さが欲しいです。本当の強さってなんだろう?今はまだわからないけど、とにかくもっと強く。全ての事は大した事ないと笑い飛ばせる強さを。終わることのない悲しみを歓びにできる強さ!すべての失敗を成功に出来る強さ!あふれこぼれる嘆きを唄声にできる強さ!もっと強く。世界で一番強く。宇宙で一番強く!もっと。もっと。
絶対に負けない。今まで自分に対して大した期待はしないで生きてきました。大した努力もしていないから今の現状は充分だと。いろんな事に負けても受け入れる諦めのスキルだけ磨いてきました。でも今回は絶対に負けない。絶対に。
K次郎は5歳です。でも僕には彼にすでにいっぱい借りがあります。子供が生まれてきた感動を味合わせてもらいました。親になるって喜びを教えてもらいました。一緒に遊んで忘れていたいろんな感情を思い出させてくれました。その借りを返さなきゃ。
君は僕の全てだよ。わがままな自分が生まれて始めて自分以外の誰かに対して命と引き換えにしてでもなんでもしてあげたいと思えた人なんだよ。僕の子供に生まれてくれて有難う。僕にいろんな事を思い出させてくれて有難う。僕にいろんな事を教えてくれて有難う。
さてこれからゆっくり幸せを噛み締めようじゃないか。ずっと一緒にな。用意はいいか?俺はできてるぜ!
君にこの唄をおくります。これは自分のミスチルの桜井さんが自分の息子に向けてうたった曲だってさ。お前も好きだろ?ミスチル。お父さんはこう思ってるんだよ。
例えば誰か一人の命と
引き換えに世界を救えるとして
僕は誰かが名乗り出るのを待っているだけの男だ
愛すべきたくさんの人たちが
僕を臆病者に変えてしまったんだ
小さい頃に身振り手振りを
真似てみせた
憧れになろうだなんて
大それた気持ちはない
でもヒーローになりたい
ただ一人 君にとっての
つまずいたり 転んだりするようなら
そっと手を差し伸べるよ
駄目な映画を盛り上げるために
簡単に命が捨てられていく
違う 僕らが見ていたいのは
希望に満ちた光だ
僕の手を握る少し小さな手
すっと胸の淀みを溶かしていくんだ
人生をフルコースで深く味わうための
幾つものスパイスが誰もに用意されていて
時には苦かったり
渋く思うこともあるだろう
そして最後のデザートを笑って食べる
君の側に僕は居たい
残酷に過ぎる時間の中で
きっと十分に僕も大人になったんだ
悲しくはない 切なさもない
ただこうして繰り返されてきたことが
そうこうして繰り返していくことが
嬉しい 愛しい
ずっとヒーローでありたい
ただ一人 君にとっての
ちっとも謎めいてないし
今更もう秘密はない
でもヒーローになりたい
ただ一人 君にとっての
つまずいたり 転んだりするようなら
そっと手を差し伸べるよ
こんな熱い記事にコメントしにくいけど一言だけ。
返信削除笑顔、最強!!!
ははッ 熱いかな?
返信削除自分に言い聞かせてるんだよ。
そうだね、笑顔!みんなが笑顔に。いつかきっとたどりつくよ。
有難う。俺は一人じゃない。