2011年11月17日木曜日

前橋

さて最近、週末は前橋に行ってます。嫁の実家でお世話になってるんですね。

慶次郎があんな事になってしまいまして、んで嫁も一生懸命平日も試行錯誤しながらいろいろやってくれているので精魂尽き果ててしまうし、人が多いとこに連れて行っていろいろコミュニケーションをとったり、いろんなとこに連れていったほうがいいねって事で、嫁の休養と慶次郎のために。

まぁ仕事終わって前橋にいくのは思ったより大変ですけど、そんな事いっている場合じゃないですしね。しかも大変良くしてくれているので通うのあは疲れますけど、僕にとってもいい事です。あちらには迷惑かけっぱなしですけど・・。凄く優しいです。感謝ですね。嫁の両親がいて、お父さんの弟やおばあちゃんもいてって理想的な環境ですよね。人が多いって一長一短ですけど、今の慶次郎と嫁にとっては凄くいい事だなって。

近い将来的にはあちらに住むかもしれません。仕事の事も辞めるかどうか考えていかないとですね。まずは嫁と慶次郎の事を優先して将来的な事を考えていかないと。辞めてあちらにいくか。単身赴任みたいにするとか。まぁ僕には慰謝料っていう余計なハンデあるんで、そのあたりも考えて決めないとなんですけどね。僕は本当に自分の地元は大好きで、すぐにいけなくなるようなところには済みたくないって思ってたんですけど、もう自分の事はどうでもいいや。仕事もそう。もう自分が何の仕事したいとかもどうでもいい。慶次郎と嫁にとって一番ならそれでいいや。

んでこの間は釣りにいってきました!もうね、慶次郎にはいろんな経験させてやろうって今まで以上に思います。お父さんは山登りが趣味なんですけど、山にも連れて行ってもらってます。
 本物の釣りは慶次郎は初めてですねぇ 結構食いついてました。いい経験です。やっぱ地方っていいな。東京じゃこんな事簡単にできないですよね。鱒をつって釣れたもんはみんなで焼いて食べました。針に生きている虫の餌つけて、連れたら魚押さえて針とってみたいな。やっぱね、水族館もいいけど、本物触らなきゃね!

俺も慶次郎に教えるつもりが自分が楽しくなってきちゃってww 釣りは僕自身も久しぶりです。おもしろかったなぁ 昔に戻った感じ。

これからも楽しいこといっぱいしような!慶次郎。

2011年11月5日土曜日

生かされている

さて、今回は感謝。

 K次郎の障害がわかって本当に親友と思っている友人、兄貴2人には報告しました。もちろん嫁の両親も。まぁ正確にいうと報告じゃないな。聞いて欲しかったんだと思います。そりゃ友達もそんな重い話いわれても困るよなって思ったんですけど、まぁその人達はK次郎と遊んでくれているし、それに隠すことじゃないしなって。

 みんないろいろ励ましてくれました。人それぞれでなんか変な言い方だけど人柄が出てて嬉しかったです。嬉しい?違うな救われたかな。言葉を選んで励ましてくれる人。凹んでる場合じゃねーだろって叱咤激励してくれる人。兄貴なんかは毎日メールをくれました。普段は男兄弟だから用事がなきゃ連絡なんてしません。下手すれば1年に数回です。でもその兄貴が毎日メールをくれました。できる限りの努力をしろって。でも努力してもどうにもならない事で苦しむ必要はないって。

みんなそれぞれが気を使って励ましてくれました。後で考えると、こんな重い話なんで返信や声を聞いた時には逆に悪い事しちゃったなって。。感謝すると同時に何もいえないよなって少し反省しました。

 でも確信できました。僕は幸せだッてこと。一人じゃないって事。本当に感謝です。

人って本当に困った時や凹んだ時って正常な思考回路じゃないから出口が見えなくなって迷うんですよね。もういい大人だからどうするべきかなのは本当はわかってます。でも迷っちゃう。だから自分の事を本当に理解してくれている人の意見やアドバイスや考え方って本当に大事なんです。それに中には父親が難病の人や弟が難病の人、はたまた息子が難病の人もいていろんな意見くれました。そうじゃない人の意見も貴重でした。

それが背中を押してくれるんです。 僕は本当にみんなに助けられている。逆にその人達がいなかったら俺はどうなってたんだろ?いつの間にか回りにそういう人達が居てくれるって奇跡だなって。きっとそれだけで恵まれているんだから、他の事が運がないのも頷けるなって。。感謝しか言葉にはないですね。嫁にも伝えてあげよう。こんなにも励ましてくれる人がいるんだよって。嫁はきっと今は人に話す余裕もないでしょう。元々、僕のように親友にでもそうそう思いを言わない人ですから。僕と違って溜め込んじゃう。でも今はそういう事も伝えようかなって。俺達はきっと大丈夫って。彼女はただせさえ精神疾患を抱えているのだから、もっとフォローしなきゃ。今は障害があっても少しでもって毎日K次郎に思考回路を鍛えるように一緒にワークをしてます。ちょっとでも、例えわずかな確立でも奇跡があるならって思って。凄いです。本当に凄い。

僕は生きてきていわゆる普通の人よりもいらない苦労ありました。両親は早く死にましたし、付き合っていた彼女が事故で生死をさまよい記憶喪失になったり、仕事でキチガイな上司で悩んだり、離婚したり。まぁ最後のは余計ですが・・。

でも悪い事だけじゃないんです。悲しみや苦労を知っているという事は人の悲しみも苦しみも理解できるはずだし。 だから今回の事だってプラスに転じるはず。

でもそれは俺が立派なんじゃなくて周りの人達が僕をそこに導いてくれているんです。僕は生かされている。生きてるんじゃない。ちょっと宗教染みちゃってるかもしれないけど本当にそう思います。 いつかその人達に恩返しをしなくちゃ。K次郎を幸せにすること、助けてくれた人達に恩返しをする事。生きる理由は充分にある。頑張らなくちゃ。

皆さん、本当に有難う。

2011年11月2日水曜日

HERO

さて、だいぶさぼりましたね。

気づけば夏も終わり。すっかり秋ですね。春と同じく過ごしやすいし、好きな季節です。

この間にちょっとした事件が。。愛する息子のK次郎に障害が見つかりました。知的障害らしいです。まだ最終的な検査はまだですが恐らく覆らないでしょう。普通の学校にはいけません。大人になっても普通に社会には出られないでしょう。早生まれだから確かに言葉を覚えるのは遅かったけど、一緒にいて嫁も僕も気付かなかったです。幼稚園でも全く問題なかったし、幼稚園の先生もまったくわかりませんでした。

困惑しました。ショックでした。わが子に障害が見つかるなんて思ってもみなかった。普通に健康に育って、学校に通って、社会に出て暮していくんだろうと勝手に思い込んでました。

最初は混乱してました。ただただショックで。何か遺伝的な事で僕のせいなんじゃないか?それとも後天的に成長過程で僕ら夫婦が正しい接し方をしなかったんじゃないか?自分も責めてみたりもしました。

でも自分を責めようが、友達に相談しようが、神様に祈ろうが、どんなに泣いてみたって、どんなに何かをしたところで変えようがありません。K次郎には障害があるんです。それが現実です。

今の僕にできる事。それはこの現実を受け入れること。それだけです。

ずっといろんな事を考えてました。気付かないくらいですからK次郎は恐らく軽度の知的障害でしょう。故にいつの日か自分が普通ではないことに気付くでしょう。その時の事を考えたらたまらない気持ちになりました。僕が普通に生きてきて大変な事もいっぱいあったけど、同じくらい素敵な事もありました。五体満足で生まれてきて、学校に行って友達と遊んだり、喧嘩したり、恋をしたり、デートしたり。部活をやって運動で悔しい思いをしたり、嬉しい思いをしたり。社会に出て世間にもまれて落ち込んだり、成果を出して喜んだり。生涯の伴侶を得て結婚したり。K次郎が生まれたように子供を生んだり。それができないとあいつが理解した時のことを思うだけで、涙が出ました。そしてそれに対して僕が何もできない事を思って途方もない無力感を感じました。こんな大した事のない人生だったら変わってやりたい。

いろんな考えがあるでしょう。今の状態よりひどい状態に直面している人は世の中にごまんといる。それに比べれば大した事はない。「普通」ってなんだ?普通じゃないと幸せじゃないのか?違います。そんな事は決してない。そんな事は頭では理解しています。でも普通がいいに決まってる。それがかっこつけない正直な気持ちでした。

でももっと考えてみました。かわいそうってなんだ?K次郎はかわいそうだと自身で思ってるのか?かわいそうと思う感情は僕の考えです。親としての無念さです。本人はそんな風には思っていない。少なくとも思わないように努力して一緒に暮してます。僕の勝手な思い込みや安っぽい同情のほうがよっぽど彼に失礼だなって。

まずは僕が幸せにならなきゃ。嫁と一緒に幸せに。じゃなきゃ彼に幸せを教える事はできないんだから。偉そうに同情する前に僕がそうならなきゃ。確かに親としては無念でしょうがないです。無力感に覆われてます。でも僕は彼の親なんです。彼がどんな状態だろうが、僕がどんな状況に置かれていようが。しっかりしなくちゃ。僕は彼のHEROになりたいんです。幸せって感情や強さを彼に教えられるのは僕と嫁だけなんです。K次郎と名づけた本当の意味を。

もっと強さが欲しいです。本当の強さってなんだろう?今はまだわからないけど、とにかくもっと強く。全ての事は大した事ないと笑い飛ばせる強さを。終わることのない悲しみを歓びにできる強さ!すべての失敗を成功に出来る強さ!あふれこぼれる嘆きを唄声にできる強さ!もっと強く。世界で一番強く。宇宙で一番強く!もっと。もっと。

絶対に負けない。今まで自分に対して大した期待はしないで生きてきました。大した努力もしていないから今の現状は充分だと。いろんな事に負けても受け入れる諦めのスキルだけ磨いてきました。でも今回は絶対に負けない。絶対に。

K次郎は5歳です。でも僕には彼にすでにいっぱい借りがあります。子供が生まれてきた感動を味合わせてもらいました。親になるって喜びを教えてもらいました。一緒に遊んで忘れていたいろんな感情を思い出させてくれました。その借りを返さなきゃ。

君は僕の全てだよ。わがままな自分が生まれて始めて自分以外の誰かに対して命と引き換えにしてでもなんでもしてあげたいと思えた人なんだよ。僕の子供に生まれてくれて有難う。僕にいろんな事を思い出させてくれて有難う。僕にいろんな事を教えてくれて有難う。

さてこれからゆっくり幸せを噛み締めようじゃないか。ずっと一緒にな。用意はいいか?俺はできてるぜ!


君にこの唄をおくります。これは自分のミスチルの桜井さんが自分の息子に向けてうたった曲だってさ。お前も好きだろ?ミスチル。お父さんはこう思ってるんだよ。

例えば誰か一人の命と
引き換えに世界を救えるとして
僕は誰かが名乗り出るのを待っているだけの男だ

愛すべきたくさんの人たちが
僕を臆病者に変えてしまったんだ

小さい頃に身振り手振りを
真似てみせた
憧れになろうだなんて
大それた気持ちはない
でもヒーローになりたい
ただ一人 君にとっての
つまずいたり 転んだりするようなら
そっと手を差し伸べるよ

駄目な映画を盛り上げるために
簡単に命が捨てられていく
違う 僕らが見ていたいのは
希望に満ちた光だ

僕の手を握る少し小さな手
すっと胸の淀みを溶かしていくんだ

人生をフルコースで深く味わうための
幾つものスパイスが誰もに用意されていて
時には苦かったり
渋く思うこともあるだろう
そして最後のデザートを笑って食べる
君の側に僕は居たい

残酷に過ぎる時間の中で
きっと十分に僕も大人になったんだ
悲しくはない 切なさもない
ただこうして繰り返されてきたことが
そうこうして繰り返していくことが
嬉しい 愛しい

ずっとヒーローでありたい
ただ一人 君にとっての
ちっとも謎めいてないし
今更もう秘密はない
でもヒーローになりたい
ただ一人 君にとっての
つまずいたり 転んだりするようなら
そっと手を差し伸べるよ